2014年05月26日

浜松第七連隊正門移築その後

 「安住の地求め仮再建 旧陸軍飛行第七連隊ゆかりの門柱」 (文章は「中日新聞より転載)

 
 浜松市中区の葵東照宮にあった旧陸軍飛行第七連隊ゆかりの門柱の移設先を探していた住民有志の会「第七連隊の門を守る会」は4月28日、門柱を中区内の一時保管場所から北区三幸町に移した。

 市内公有地への永続的な移設・保存を目指していたが、期限内に調整がつかず、会のメンバーの親族が所有する農地で暫定的に「再建」された。 

 東京・立川の陸軍飛行第七連隊が1926(大正15)年に現在の航空自衛隊浜松基地やホンダ浜松製作所一帯に移駐して以降に建造され、戦後に葵東照宮に移設されたとみられる。当時の第七連隊の面影を残す数少ない遺構だ。

 取り壊し直前だった昨年9月、守る会の会長を務める仲井陽治さん(75)=中区葵東1=らが市と協議し、葵東照宮から約600メートル北の市有地に今年3月末までの期限付きで一時保管が認められた。

 守る会は浜松基地周辺や旧陸軍が関係する公園など、ゆかりがある公有地に移設できないかと市や関係機関と協議を続けた。七、八カ所に当たり、市には保管期限を1カ月延長してもらって調整したが、話がまとまらなかった。

 切羽詰まった時に、守る会メンバー奥田健司さん(67)=中区葵東1=の義兄鈴木荘一郎さん(71)=浜北区新原=が協力を申し出た。正式な移設先が見つかるまでは、現在の一時保管場所から約5キロ北にある鈴木さんの農地に門柱を立てておくことになった。

 28日は高さ約2メートル、2本で11トン近くある門柱をトラックで現地まで運び、大型クレーンでつり上げて設置した。守る会では門柱の歴史などを紹介する案内板も近く設ける考えだ。

 奥田さんは「地元に第七連隊があった歴史の証拠。あの時残しておけばと後悔はしたくない」と語った。会長の仲井さんは「たとえ2、30年かかっても安住の地は必ず見つける」と話した。


 25日、現地を訪れてみた。 葵東にあった時は、車両の出入りに、扉が邪魔だったので、外してあったが、新しい場所は、場所に余裕があったので扉をつけた。 

 扉はメンテしてないので錆ているのは残念。 第七連隊の表札も、戦後はがされているので、説明がないとわからない。
 
 それにしても、ここも仮置き場だ。市はなぜ、文化財として扱えないのか疑問だ。
 なお、移築費(2回分)数十万円は、守る会が私費で負担している。


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この記事へのコメント
はじめまして、日本各地に残る旧軍遺構を訪ね歩いている神崎と申します。
年末の休みに浜松を訪ねようと考えています。
その際に、この門柱も見てみたいのですが、浜松は初訪問なので土地勘もなく、また、情報も少ないので 場所がわかりません。
いきなりで不躾なのは承知なのですが、詳しい 場所を教えていただけないでしょうか?
よろしくお願いいたします。
Posted by 神崎 at 2014年11月12日 19:43
 神崎様
 コメントありがとうございます。

 お住まいがわかりませんが、こられるのは、クルマですか? 電車✚バスでしょうか? クルマのほうがわかりやすいと思います。 =藤田=
Posted by mayonaka fujitamayonaka fujita at 2014年11月12日 23:34
藤田様
早速の御返事ありがとうございます。
当日は電車で行って、レンタサイクルを借りる予定です。
Posted by 神崎 at 2014年11月13日 06:53
 了解しました。 正確な場所を確認して、後日改めて送ります。
 (いったことはありますが、初めての場所なので、確認します)

 戦争遺跡は、三方原台地に点在しています。 駅から自転車だと、坂を上がることになります。 帰りは楽でしょうが。
Posted by mayonaka fujitamayonaka fujita at 2014年11月13日 17:02
御手数をお掛けして、申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
過去、近くに行って聞けば分かるだろうと、安易に行って行き着けなかった事が多々ありますので、 場所を完璧に特定してでないと、遠征しても無駄になることがあります。
事前準備を万全にしております。
Posted by 神崎 at 2014年11月13日 18:18
藤田様
お世話になっております。
質問した件ですが、他に御教示してくれた方がいまして、場所が特定出来ました。御手数をお掛けして、申し訳ありませんでした。ありがとうございました。
Posted by 神崎 at 2014年12月23日 23:47
 23日、姫街道講演会があって、仲井より、たぶん神崎さんのことだと思いますが、話を聞きました。その場所の住所と地図をお願いしてあったのですが、電話いただいたので、お教えしたとのことでした。 地図は送らなくても良いですね。お気を付けて!
Posted by mayonaka fujitamayonaka fujita at 2014年12月24日 00:17
こんばんは。
本日、訪問してきました。
私が特定していた場所と、実際の場所が400mほどずれていたので、最終的には仲井様にお電話で尋ねました・・・
今日は探索も含め6時間ほどレンタサイクルで巡りました。
ちょっと自転車のサドルが合わなかったようで、お尻が痛いです。
遅れましたが、私、「kanレポート」http://kanreport.blog58.fc2.com/というブログをやっております。年明けすぐに、この門柱を紹介して、多くの人に知ってもらえるようにします。
この度は、不躾な質問にお答えくださりありがとうございました。
Posted by 神崎 at 2014年12月29日 00:06
 この寒さに、自転車は大変でしたね。 お疲れ様でした。

 表札(看板)が、終戦の時にはがされていますので、単ににコンクリートの塊にしか見えないので、自治会も廃棄を決めていたし、市も文化財扱いをしてなかったようです。

 浜松~豊橋には、戦争遺跡が沢山あります。ほかは回られたのでしょうか?

 ブログのぞかせていただきました。 かなり広い範囲で、回られている様子ですね。 門の記事アップを楽しみにしています。

 良いお年を、お迎えください。

 
Posted by mayonaka fujitamayonaka fujita at 2014年12月29日 23:39
コメント失礼します。浜名区在住の松本と申します。戦争遺構に興味があり市内の何ヶ所かは訪問しております。
こちらの門柱はまだ仮置きされているのでしょうか?
自宅から近いので写真から当たりをつけ、自転車で回ってみたのですが見つかりませんでした。
もし差し支えないようでしたら場所をご教示いただけますと助かります。
突然、不躾なお願いで恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
Posted by 松本 at 2024年01月28日 16:03
 松本様

 お問い合わせありがとうございます。
 私も1回しか行ってなく、確認しないと、分からないのですが、車に乗れなくなり、難しくなりました。
 門柱責任者の仲井会長に」お問い合わせした方が早いと思います。
 090-9199-9417 にお電話お願いします。
Posted by mayonaka fujitamayonaka fujita at 2024年01月28日 23:37
藤田様
ご回答くださり、ありがとうございます。
仲井様に確認してみます。
松本
Posted by 松本 at 2024年01月29日 04:46
藤田様
お世話になります。昨日、門柱の場所を問合せいたしました松本です。
今日、偶然に近くを通りかかり見つける事ができました。
藤田様のブログ記事から10年が経過しても同じ場所(仮置き)にあるという事で、行き先が決まらないのは残念ですね。
本来の場所に収まるのが最良だと思うのですが…。
このたびは、ありがとうございました。
Posted by 松本 at 2024年01月29日 15:01
 良かったですね。 浜松市の文化度の低さが、分かりますね。
 市としては、壊したいようです。
 
 市外からの、クレームが一番効くようです。もし出来たら、SNSに乗せていただけたら、効果があるかもしれません。
Posted by mayonaka fujitamayonaka fujita at 2024年01月29日 17:42
藤田様
浜松市も観光等、派手なこともいいですが、こうした遺産を後世にしっかり残す事業もしっかりやって貰いたいものですね。小生、最近、YouTubeを始めましたので(顔出し、声出し無し。お恥ずかしい内容ばかりですが)その中で本件も取り上げてみたいと考えております。
*もしお時間が許せばご覧になってみてください。(コメントではリンク先を記述できないので「マタタビアーカイブス」で検索して頂ければ幸いです)
Posted by 松本 at 2024年01月29日 17:59
 ありがとうございます。覗かせていただきます。
Posted by mayonaka fujitamayonaka fujita at 2024年02月03日 23:41
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浜松第七連隊正門移築その後
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