バレンタインの思い出

mayonaka fujita

2025年02月17日 16:21

 2025.02.15. <バレンタインの思い出>

 私は1966年(S41年)、横浜にある、工業用精密ゴム部品の会社に入社。営業に属された。この会社では、毎年1月に、組合主催でダンスパーティーを開いていた。いつもは、会社の食堂で開かれたが、翌年1月は、横浜にあるホテルのホールを借りたので、特に女性は、ちょっぴりおめかししていた。

 ラスト近く、調子に乗って、女性を誘ったのだが、ふざけてくるりと女性を回した。とたん、胸に付けたリボンのピンがひっかかり、ドレスの糸を引っ張って、伝染させてしまった。その日のためにあつらえたドレスであった。
 
 弁償すると言ったが、断られた。仕方なく、数日後、高級なチョコレートを買ってお詫びとし、それにて落着した。ところが後日、変なことが、気になりだした。

 当時バレンタインなるものは、まだはやっていなかった。少なくとも当職場では、義理何とかで、頭を悩ますことはなかったのだが、巷では少しずつ、そんなことがはやりだしていたのだ。

 女性から贈るのとは逆だったが、変に気づかいされたら困るなと思った。結果的には何にもなく、4月には東京に転勤し、そのまま忘れていたのだった。

 彼女は交換手であったが、やがてシステムが変わって、交換業務がなくなり、どこに配属されたかはわからなくなった。 と言うつまらないお話。




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