リニアとパソコンと労働強化
2024.05.24.
<リニアとパソコンと労働強化>
1966年(昭和47)横浜市鶴見区に本社がある、ゴム部品の会社に入社した。1か月は現場研修、5月より営業に所属した。時の上司から、いろいろ教わった。新幹線の開通で仕事がきつくなったと言う。
遠地出張に行く時、昔は必ず一泊、二泊して、帰ったものだ。旅館には、長靴や、雨具もキープしてあるという。久しぶりに来るものだから、今とは逆で、こちらが接待される。そんな時代に新幹線が走ると、一日で三社もまわり、遅くなっても日帰りになる。疲労度が増した。
FAXも無い時代で、図面や見積依頼書も、客先に行かないと入手できない。やがてパソコンが導入され、FAXやメールでやり取りができるようになったが、今度はパソコンで色々な資料をつくらなければならなくなり、社内業務が忙しくなった。
リニアが開通すると、名古屋、大阪までも、日帰りで行くことになり、ビジネスマンは益々労働が過密になる。だけど、パソコンでつながり、打ち合わせも出来る時代に、わざわざ、リニアに乗る人はいるのだろうか? 時代の変化を考えれば、途中で中止するのも、正しい選択だ。
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