獅子の見た夢
浜松演劇鑑賞会第472回例会 2023.07.21.
劇団東演「獅子の見た夢 戦禍に生きた演劇人たち」を観る。
新聞も、ラジオも、戦争一色に塗りつぶされた戦争中、映画演劇も例外ではなかった。
命をかけてをかけて、芝居をやり続けた新劇人たちの物語である。
国策に合わない劇団はつぶされ、意に沿わない役者、演出家は、排除された。
苦楽座は、「桜隊」と名前を変えて、広島へ疎開し、そこを拠点に中国地方を中心に活動をし、広島に戻る。
そして8月6日、原爆投下により、宿舎にいた9人のう5人は即死、4人は脱出したが、8月中に亡くなった。
8月下旬、丸山定夫の骨壺が、東京にやっとの思いでたどり着いたところから、物語は始まる。
話が前後したり、劇中劇が入ったりして、分かりにくい所があったが、話のテンポは良い。
劇団員が、実在の人物なので、面白い。
多々良純が、原爆投下の直前に招集され、結果生きて帰ったという、エピソードも知った。
劇中劇は、これだけで1本舞台ができる内容だった。
7月21・22・23日、3回公演
浜松アクトシティー大ホール
豊泉由緒・能登 剛・南保大樹・星野真弘他
第472回 「五十四の瞳」 文学座
9月21~23日 浜松アクト大ホール
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